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ドアを消し炭に変えながら、カノンが勢い良く現れる。
「遅い!
とにかく、これ何とかしてくれ!」
「人使いが荒いぞ?」
カノンが、そうボヤきながら剣を振るう。
だが、その直後…リフレイルが剣の様な弓で、カノンの剣を受け止めた。
「まだ早いですよ?」
「ふざけるな。
こんな悪趣味なもの、何時までも見てられるか!」
「貴方様のお役に立つモノでもですか?」
「どういう意味だ?」
カノンは、リフレイルに問いかけた。
「見ていれば分かりますよ。」
リフレイルが、そう言い終わると同時、不意にラピアの体より光が放たれ――触手は消滅した。
拘束から解き放たれたラピアは、気を失ったまま静かに倒れ込み、リナスがそれを受け止める。
「貴様、ラピアに何をした?」
「フフフ…私は光の因子を解放してあげただけですよ?」
リフレイルはカノンへと、そう答えるなり闇の中へと消えていった…。
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