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今日は朝から忙しかった。
あちこちの島でガヤガヤとする中に突如小田部長が参戦。
『 があっ! 』
小田部長の鳴き声に騒がしかった営業部がシンとする。
部屋の全ての目が小田部長に向けられた。
『何やらかした?』皆の心の声が漏れ聞こえそうな中、
「……みっ、み、みさきー 」
何故、私を呼ぶのかなぁ…小田部長。
皆はホッとした吐息、反して私は溜息だ…
隣の席のから『ドンマイ』と合掌のポーズ。
和美、それいらないから…
仕方なく小田部長の席に赴けば
「すまん…。消えた」データを飛ばしてショボくれた狸じじいに、メッと睨んで篠田課長の席に移動した。
「今日の会議資料ありますか?」
小声で囁き、大至急作業に取り掛からなければ。
『頼むね』と、篠田課長の優しい声。
それから意気消沈の小田部長に『お願いします 』微笑んで、バトンタッチ。
狸じじいよ、今度はちゃんと頼むよ!
きっとみんなが思ってるよね…
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