火曜の朝

2/3
前へ
/58ページ
次へ
今日は朝から忙しかった。 あちこちの島でガヤガヤとする中に突如小田部長が参戦。 『 があっ! 』 小田部長の鳴き声に騒がしかった営業部がシンとする。 部屋の全ての目が小田部長に向けられた。 『何やらかした?』皆の心の声が漏れ聞こえそうな中、 「……みっ、み、みさきー 」 何故、私を呼ぶのかなぁ…小田部長。 皆はホッとした吐息、反して私は溜息だ… 隣の席のから『ドンマイ』と合掌のポーズ。 和美、それいらないから… 仕方なく小田部長の席に赴けば 「すまん…。消えた」データを飛ばしてショボくれた狸じじいに、メッと睨んで篠田課長の席に移動した。 「今日の会議資料ありますか?」 小声で囁き、大至急作業に取り掛からなければ。 『頼むね』と、篠田課長の優しい声。 それから意気消沈の小田部長に『お願いします 』微笑んで、バトンタッチ。 狸じじいよ、今度はちゃんと頼むよ! きっとみんなが思ってるよね…
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加