【1】秘密の恋人

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けれどその期待が失望とも違う色に変化した。 「きゃああああっ!!」 郵便受けを開けた瞬間、なぜかピョーンと飛び出た緑色した生き物。 私は持っていたバッグを放り投げ、ヨタヨタとよろめき、ペタンと地面に尻餅をついてしまった。 「お、おいっ、大丈夫か!?」 そしてそんな私に駆け寄る人物。 私はケロケロと小さくて可愛いアマガエルを確認すると、ホッと安堵の息をつく。 「だ、大丈夫です…。ありがとうございます…。」 がっしりとした手で肩を支えられ、見上げた先は、、、 え…? 「月村さん…?」 今だ尻餅をついたままで、私は呆気にとられたように彼を見上げる。 彼はパッと私から離れると、いそいそと散らばったバッグの中身を拾っていく。 .
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