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うまい棒たこ焼き味に、定番のよっちゃんイカ、ストロベリー味の十円ガムに、コーラ味の笛ラムネ。
私のバッグからはそれらが零れ落ちており、月村さんはなぜか拾いながら僅かに口角を上げていた。
「す、すみません…!」
私は慌てて立ち上がり、彼から無理やりバッグを奪うと、恥ずかしくてついつい俯いてしまう。
自分の好物を赤の他人に知られるというのは、思ったよりも恥ずかしい事だから。
特に私の場合は。
「今日はカエルで済んだみたいだけど…、
次は何があるかわからない。
一日に何度も郵便受けを覗かない方がいい。」
「はい?」
私は月村さんの言葉に少々の違和感を感じ、彼を見つめながら思わず首を傾げる。
「だから…、
一人暮らしの女性は色々危ないから…。」
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