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結局…明日香が警察へ通報し、先生は連れて行かれた。
その後の話を、明日香から少しだけ聞く事が出来た。
『先生は…バレンタインが嫌いなんですって』
『……何で?』
『先生がバレンタインの事を初めて知ったのは、先生が中学生の時らしいですわ。』
※~※~※~※~※~※~※~※~※
2月14日(先生の中学時代)。
南野は女子から 屋上へ呼び出された。
『何だ 東山。こんな所に呼び出して……てか よく屋上に入れたな』
『……遥君っ』
『……は、はいっ?(ビクッ)』
『今日はね“女性が男性に対して、愛を込めてチョコレートを渡す日”なんだって!! だから…はいっ、これ遥君にあげる♪』
『……あ、ありがとう』
今まで誰からもチョコレートを貰った事が無かった南野は とても嬉しかった……。
※~※~※~※~※~※~※~※~※
『その彼女の名前は、東山 飛鳥さん。 漢字は違うけど、私と同じ名前だったのです…』
しかし……。
『それ以来、先生がチョコレートを貰う事は無かったそうですわ…』
『それは…どうして?』
『その一年後、飛鳥さんは…事故で亡くなったんですって…。バレンタイン前日に』
『……そんな―――』
生きていれば、26歳。
彼女の夢は…教師だった。
しかし…その夢は果たされる事は無かった。
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