一年生

3/5
前へ
/16ページ
次へ
もとより母は夫に腐女子がバレバレで結婚していた。 そして妊娠したとき 夫に冗談で 「将来息子が男の恋人連れてきたらどうするの?」と聞かれて 即答で 「応援するよ」と宣言していた。 それを今更違えるわけにはいかない。 たとえ相手男でも宇宙人でも未来人でも、 こんな自分でも結婚して幸せで、子供にも恵まれる僥倖を実感したときに、 お腹の子の幸せならどんなことでも応援すると決めたのを忘れてはいけない。 (もしも、息子がこのチョコで悲しい思いをするかもしれなくても、…それを決めるのは息子で、私は口出しをしない。) 私が息子の未来を勝手に決めるのは、息子の気持ちを無視してるじゃないか。 複雑な気持ちもある。 いくらBLが好きだつったってアレは空想のファンタジーに近い感覚の世界。 女の私にしてみたら単なる現実逃避。 でも、目の前にそれが起こるなら、ちゃんと受け止めよう。 応援しよう。 息子が幸せになるなら、それにこしたことはない。 (あー…でもそうなったら孫は見れないのか。 いやいや、息子が生まれただけでも儲けたもんだよ。 息子が幸せになれるならそれが嬉しいじゃん。) 腐女子もとい最近は貴腐人な母(30)。 まだ小学1年生の息子の未来に過度な期待を寄せる。←ww 、
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加