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冬。
冷たい風が吹き抜けると共に
寂しいような切ないような心が冷たくなるような季節。
これはただ平凡に暮らすはずだった男子高校生を描いた物語。
─────チリリリリリリリリリリリリリリリリ
五月蝿い目覚まし時計の音が鳴り響く、
東京都内の二階建てアパートの二階の角部屋。
ワンルームの部屋には
ベッド、机、カーテン、電気製品が置いてある。
何処か寂しい感情が湧いてくる部屋。
チリリリリリリリッ カチッ
目覚まし時計の音を止め、
身体を起こした高校2年の青年。
名は『天野真也』
────午前7:00
「ああ、もう朝か。
今日も学校だ………てか寒い…」
少年はベッドから降りて、部屋のカーテンを開けた。
早朝の眩い光が暗い部屋を照らし、
さらに光が顔に直撃。目を瞑る青年。
「──身支度、すませようっと」
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