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そして全ての謎が解けた今、私は絶望した。
『のりたまこ』を知ろうとしてはいけなかったのだ。
女子高生の間で流行ってるなんて大嘘だ。
それは情報操作を行って、私にそう思い込ませただけだったんだ。
全ては私をハメるために……
そう、私はハメられたのだ。
私はあいつの肩越しにいるそいつを睨みつけた。本当の黒幕はあいつだったんだ。
あいつと視線が合うと、あの頃と変わらない胸糞悪い作り笑いを浮かべてあいつは笑っていた。
私が最期の力を振り絞ってそいつの名を叫ぼうとしたが、その刹那に突っ込んできたトラックの激しい衝撃とクラクションと急ブレーキを全身で受けて、宙に舞った私の意識は遠のいていったのだった。
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