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「お前から飲みに誘ってくるなんて珍しいな」
「いや、たまにはな」
いきつけの立ち飲み屋に学生時代からの友人であるこいつを呼んだ。
服装とか見た目は拘らないのに、スニーカーだけはいつも真新しいのを履いている不思議なやつだ。
しかし、こいつの職業上『のりたまこ』に関して、何か有力な情報を持っているに違いない。
「とりあえず、何か頼むか」
「そうだな。大将、熱燗とおでんの大根、たまご」
見た目少し厳つい大将に注文すると、すぐに熱々のおでんと酒がやってきた。私達は久しぶりの再会に乾杯をし、暫くの間、思い出話などをして、そのタイミングを伺っていた。
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