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「そうなのか！？」
思わず声を上げてしまうと、店内にいた客が一斉に私に視線を送った。
……？
「おいおい、落ち着けって。そんで、その『のりたまこ』がどうかしたのか？」
「いや、実は……最近、よく耳にするから気になってさ…」
「はは、なんだよそれ」
そう鼻で笑うこいつは熱燗に口をつけて、生ぬるい息を吐き出した。
「残念だけど、そこまで『のりたまこ』って耳にしないぞ？」
「え？いや…女子高生の間で流行ってるって…」
「お前さ、あの生き物達のスピード感知らないだろ？昨日流行ってるものでも、今日は廃れちまうもんだぜ？それに俺も『のりたまこ』って単語聞いたのはその1回きりだぜ？」
いや、おかしい。
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