133人が本棚に入れています
本棚に追加
熱いお湯を浴びていても、頭の中は数字が駆け回っている。
落ちつかねえ。
でもだるい。
ふぁあああ
やべえ、眠気戻ってきた。
やっぱ水浴びなきゃ。
ひっ、つっめたー!
よし、今日も頑張るぞ、
と。
あれ?
下着、ない。
っかしいなー。
「そのままこっち来て」
寝室からカナが呼んでる。
ゴメン、流石に今その気は…………あるある!
いや待て、この流れは。
いつも嵌まっちまうパターンだ。
大抵ぬか喜びで終わるんだよな。
だけど、行かないわけには…………しょうがない。
バスタオル腰に巻付けて。
「お待たせ、か、な?」
俺は夢を見ているのでしょうか。
「えっと。カナ?」
ベッドの上にカナさん。
いつぞや俺が寝落ちしたときに着せられたカナさんの浴衣をはらりと体にかけて。
え?
マジ?
腕を胸の前でクロスして衿を寄せ、こっちを向いて横座り。
足が覗いて色っぽい。
「来て」
え、いいの?
イっていいの?
朝っぱらからでもOKなの?
それじゃあ遠慮なく!
「かっなさーん!」
ズルッ
ガン!
ごちー、、、ん、、、
……………痛い。
そして冷たい。
寒っ!
お湯もっかい浴びなきゃ。
最初のコメントを投稿しよう!