*2*シンデレラの階段

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二神さんはやっぱりすごいなーなんて他人事のように関心していた私は、突然湧いて降ってきた担当話に、素の驚き声を出してしまった。 すると、谷脇さんたちに気付かれないように二神さんはぎろっと睨んできた。 た、担当ってそんな…。 私、昨日もミス連発して挙句の果てには現場から外されてしまったのに…。 私はまだまだ一人前とは言えない。 一組のカップルの担当を、一人で任されるほどじゃない…! 「二神さん、お言葉ですが私にはまだはや…」 「谷脇さまから担当は女性で、出来れば自分と歳の近い方が良いとご要望です。美崎さん、出来ますよね?」 顔に完璧なまでにキラキラスマイルを貼り付け、二神さまは仰った…。 …これは、断れない。 そもそも選択権など、私にはない…! 「……は、はい。かしこまりました…。谷脇さま、桜田さまのご結婚のご担当、謹んで承ります」 私は、動揺しながらもそう答えるしかなかった。
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