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あたりはもうすでにまっくらになっていました。帰りのうたがきこえてきて、キアがクレアとはなれてからどれくらいのときがたったでしょうか。
今がなん時かわかりませんが、このくらいのくらさならとっくに歩くのをやめ、急いでもとの公園までひきもどって公園のベンチでねむりに入るのが、このまちに異変がおきてからのキアのサイクルとなっていました。
しかし、今日はどうしても続きをせんさくしてみようというひつようにかられたのでした。
なぜなら、キアはもう何日もおふろに入っていないものですから、キアはきもちわるくってしかたなかったのです。
それに、おなかもぺこぺこでした。
キアは川で少し水あびをし、クレアにもらったお菓子と、山でひろった木の実でなんとかくうふくをしのいでいましたが、もうがまんのげんかいでした。
キアは、早くおふろに入ってよごれやあかをあらいながし、お母さんがつくってくれる、大好きなペスカトーレを食べたくてしかたがありませんでした。
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