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キアは、その青年からとてつもないほどのぞうおのかんじょうをうけとり、それと同時に、とてもかわいそうな人だという思いにかられました。
「あなた、とてもかわいそうな人ね。世界はあなたひとりのものじゃあないのよ。
あなたの家は、とってもとってもきゅうくつすぎて、あなたの考え方まで、わいしょうなものにしてしまっているのだわ。
帰りみちのまちは、あなたのような人が、せまい考えを捨てされば、じきにもとにもどるでしょう。」
そうキアが言うと、あおじろい顔をした青年は、さらにいかりくるった様子で、どなりながら言いました。
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