帰りのうた

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 それは、この小さな小さなまちで何年も何年もずっとやってきたことなので、キアにとってはこのまちで知らない道はもうないというくらいだったはずでした。 けれども、おかしなことにこの数日、まちがまるでちがうこうぞうになってしまったかのように、いぜんとちがう道に出くわしたり、知らない空間にたどり着いたりしてしまっていたのです。
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