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キアは青いひとみの少年のかっこうを見ましたが、キラキラのラメの入った金のベストを着て、いかにも王子さまというようないでたちでした。
「でも、あなたは王さまの子どもだから王子じゃないの?王子は王宮に帰らなきゃだめよ。」
「きみまでそんなことを言うのか。この国では王はいちばんの人気ものがなるんだ。だけどたいていの王の子は、この国ではきらわれものになるから、せしゅうせいってのはなりたたなくなるんだよ。だからぼくが王子ってよばれるすじあいはないんだ。」
「おかしいな。たしかこのキロの国では、だいだいトルナ王家が、せしゅうせいっていうの?によって王さまのくらいをひきついでいっているって聞いたのだけれど。」
「え?ここはキロの国だって?自由の国じゃないのか。こっきょうすべてにとうさんがつくったかべをこえて、やっと自由の国の外に出られたんだ!やったぞ、これで自由だ!」
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