タイムマシーンにお願いなんてしていない。

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それにしても風がやけに冷たい。 気になってはいたが、少し現実から目を背けていたことに遥は、一息ついた。 「何で、こんなボロ布着てるんだろうね。 どうして、こんなにずんぐりむっくりがっしりどっかりしてるんだろうね。手も、足も。」 (顔…) 遥はさっきの農民が、逃げていった理由を知った。 (ヒゲ…アル…ワタス…オトコ…?) 今の自分の状況を把握していくのに比例して、頭が白くなっていく。 (オトコになってシマッタネー…で。 でも、顔はイケメンかもしれない!そっ、そうよ!自力でBL展開を引き起こすの! 自分の顔が見れる物、探さないと! あの境内っぽいのの中には何もなかったから、水たまりでもいい、川でもいい、探すぞ!) 遥は闇雲に、辺りを探し始めた。
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