銀色の砂浜

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オパール色と瑠璃色の卵を挟んでボクと女の子は結ばれた。 この直線にボクの聞きたい答えが隠されている。 ボクは気づく。 女の子も多分気づいている。 でもそれを口にすることなくボクの無言の訴えに応えてくれた。 「拾ったんじゃない。私そのものだから。キミは私を探していたんだよね? 私はキミの森に流れるせせらぎだから。私の右手はキミの胸にある窪みと同じ形をしている。キミの左手は私の首筋にあるウロコと同じ形をしている。だから私たち出会たんだよ」
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