銀髪の少年

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「ボクは白。どこにも行かずに点となる。線になるのは色づくこと。ボクにはそれが許されない。ここに立ち止まって動いちゃいけないの」 ボクも女の子も、少年の言うことがあまりにも悲しくて、何も言わずに少年の手を取った。 「生まれたばかりなのに、歩くことが許されないなんて悲しいことをどうして言うの? ボクたちはキミが止まってほしいなんて思っていないのに」 少年はボクの思いの結晶だった。 ボクの全てを注いだものだった。 でもその行く末がその悲しい言葉だった。 少年はキレイな笑顔で微笑むけどその目は瞬間に凍らせるほどの攻撃的な棘があった。
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