スニーカーの神様はお呼びでない!?

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「誰や! 月って書いたの!」 「スニーカーの神様、ポッツーンや! 月って書いたせいで孤独になって可哀想」 「ごめんごめん。まさか創作の世界から具現化するなんて思ってもいなかったから」 「でも、来月ぐらいにだし、きっとまだ救えるよ! スニーカーの神様を救いに行こう!」 「ドウシタ?」 「えぇ、今から神様を救いにって……えぇ!?」 「「「誰!?」」」 「ちょ、臭い!」 「汚い!」 「何この汚やじ……?」 「綺麗なスニーカーってまさか!」 「「「スニーカーの神様!?」」」 「サヨウ……ソナタラノ願イヲ叶エニ来タ」 「水虫はいやー」 「あ、一人だけ逃げた!」 「逃ガサナイ」 「きゃーー!」 「「え!?」」 「今、瞬間移動した?」 「まさか本当に神様?」 「助けてー!」 「ソナタノ願イハ何ダ?」 「ね、願いを言ったら水虫にされるんでしょ?」 「何々? ソナタノ願イハ靴屋カ」 「ちょ、それ関係ない紙! やめて、スニーカーを無言で突き出さないで!」 「違ウノカ? ジャアコッチノ紙ニ願イ事ガ?」 「いや、そっちも違……」 「ナル程、ソナタハ銀行強盗ガシタイノカ」 「何で!? って、また無言でスニーカーを突き出さないで! 銀行でバイオテロでもしろって言うの!?」 「違ウノカ? ジャアコノ紙ダナ」 「それも違……」 「フム、ソナタハ月ニ行キタイノダナ」 「だから違うって! 無言でスニーカーを突き出してくるの辞めて! ていうか、スニーカーだけで月に行けるの!?」 「ナラ、何故ワタシヲ呼ンダ?」 「え?」 「コレ、ワタシヲ呼ブ儀式。呼ンダカラニハソナタノ靴ト三万円ヲ差シ出セ」 「とうとう本性を出してきた! 三万円って高すぎでしょ!」 「てか、こんなしょーもない事で呼び出される神って……」 ―完―
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