第1章

4/5
前へ
/5ページ
次へ
副都心の幾つかの駅の周りを見て回り、獲物を物色。 あ! いた。 車を近くの有料駐車場に止め、徒歩で獲物に近寄り観察する。 目を付けた女の子は、隣県の女子大の付属高校の制服を着て、ベンチに座りスマホを操作している。 女の子は偶にスマホから顔を上げ、道行く男性を見上げている。 あれは神待ちをしている子だ。 俺は女の子に近寄り声を掛けた。 「こんばんは。 誰か待っているのかな?」 女の子はスマホから顔を上げ、俺の顔を見つめたあと首を横に振る。 「諭吉10枚でどう?」 「え!?………………」 「食事代とお泊まり代は別に出すからさ」 「本当に?」 「約束するよ」 女の子はベンチから立ち上がり、俺の差し出した手を握る。 女の子を車に乗せ近くの一流ホテルにチェックイン、スイートルームに車から持ってきたバッグを置き、最上階のフランス料理店で食事を済ます。 これからがお楽しみタイムだぁ――! ルンルン気分で女の子を部屋にエスコート。 部屋に入り女の子が尋ねて来る。 「あの、先にお風呂使って良いですか?」 「ダメダメ、その前にやる事やっちゃおう。 ソファーに座って」 女の子はソファーに腰を下ろす。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加