第1章

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俺はソファーに座った女の子の前に膝をついて座り、女の子の片足を持ち上げそっと俺の膝の上に乗せる。 女の子の履いているスニーカーを脱がせ、脱がしたスニーカーを鼻に当て大きく息を吸い込む。 ハァ――思った通りの匂いだ。 俺は足フェチであると共に匂いフェチで、女の子が履いているスニーカーの匂いが大好物。 両足のスニーカーを脱がせ、代わりにバッグからデパートで購入したスニーカーを出し渡す。 もう一度スニーカーの匂いを胸一杯吸い込み、バッグから取り出したビニール袋に入れ密閉。 諭吉10枚を渡しながら声をかける。 「何があったのか知らないけど、自分の身体なのだから大事にしなくちゃ。 今日は此処に泊まって、明日は家に帰りなさい。 良いね」 「ありがとうございます。 スニーカーの神様」 「じゃあね」 俺は女の子を残し部屋を出た。 副都心の繁華街周辺で俺は、神待ちの女の子達にスニーカーの神様と言われているらしい。 俺なんかには勿体無いあだ名だけど、変態って言われるよりありがたいから否定しないけどね。 明日も早い、帰って寝ようっと。 「バイバイ」
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