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しかしユウは俺のその言葉に対して、訝しげに目を細めた。 「……コウキって、なんか女慣れしてそうだよね。」 「なんだよ失礼な。そんなことない。」 「だって、また会いたいだなんて、普通女の子にそんなに簡単に言えないよ。」 「……ユウが嫌なら来なくていいよ、別に。」 「誰も嫌とは言ってないよ。私もコウキにまた会いたいなって思ったから、また来てもいい?って聞いたんだもん。」 ユウは少し顔を赤らめて、そう言った。 それを見ていたら、何だか急に自分も恥ずかしくなってきて、顔が少し熱くなるのを感じた。 「……なんで今更コウキが恥ずかしがってるの。」 「恥ずかしがってなんかない。」 「顔赤くなってるよ。」 「なってない。」 「なってるってば。」 「「……ぷっ、」」 思わず、二人同時に吹き出してしまった。 今日初めて会ったとは思えないくらい、ユウと一緒にいるのは居心地がよかった。 「あ、そうだ。」 何か思い出したような声を上げると、ユウは自分の荷物の中から紙とペンを取り出して、何やらサラサラとペンを走らせると、その小さな紙を俺に手渡した。 そこには丁寧な文字で「水無月 遊雨」という名前と、SNSのIDが書かれていた。 「これ私のID。よかったら。」 「じゃあ、 ここに後で連絡するよ。」 「うん、待ってる。それじゃ、また来るね。」 そう言って最後に手を振ると、遊雨は小走りで公園を出て行った。 .
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