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奏多は天然茶髪のベリーショートが似合うカッコ可愛い風貌。性格が男前で小柄ながらもバスケ部の次期主将候補だ。
「広瀬、そういう偏見とか、なさそうなんだよなあ」
彼はバスケ部の顧問なので、奏多と親しい。
「なんで、そう思うの?」前のめりになって尋ねる聖人だが「ん? なんとなく?」と言われてずっこけた。
「もう、適当なんだからあ」
「ははっ、悪い。てか、あいつ、見た目真面目そうだけど、案外単純な奴かなって思ってるからさ」
「ひどい! 広瀬先生を悪く言わないで!」
「はいはい」
聖人は宥められるように奏多にポンポンと頭をなでられた。
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