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聖人が頷くと、裕巳の熱弁が始まった。
「確かに僕がかわいいのは認める。でも聖人の可愛いさは別格。もはや天使レベルだから」
裕巳の熱い主張は更に続く。
「さらふわの黒髪、真っ白な肌、くりくりお目目、ばさばさの睫毛に、ぷりぷりの小さな口。すっぴんで美人って卑怯だよ。どんな女子も聖人には敵わないんだよ?」
ふわふわ茶髪の裕巳の愛くるしさは天下無敵。おまけに性格も明るく、可愛い見た目を裏切る超肉食系男子だ。憧れのポジティブさだ。どんなに褒められても、自己肯定力が低い聖人はそれを受け入れられない。
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