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「僕……ちょっとは大事?」
「はあ……まだわからないか。まあ、いい。今日はもう寝ろ。ほんと、酒飲ませて悪かった」
「やだあ、センセイと紅白見るんだもん」
「おまえなあ、俺を萌え殺す気か」
センセイを殺したりなんかしないよ。
こんなに大好きなんだよ?
いつか恋の病で死んじゃうのは、僕のほうだ。
いつの間にかお姫様抱っこされてた僕。
背中にふわりと柔らかい感触。
あ。ここ、センセイのベッドだ。
初めて、寝る。うれしい。
センセイの匂い。いい香りだ。
まるでセンセイに包まれているみたい。
きっと今の僕は、最高にうれしくて、にやついているはず。
「幸せそうな顔して」
やっぱり、センセイにも、そう見える?
うん。僕、すごくうれしいんだよ。
「おまえはほんと、華奢だなあ……もうちょっと太ってくれないと、抱き壊しそうで怖いよ」
あれ、服、脱がされてる。
夢現の状態だから、よくわからないけど。
何かが、僕の腕や腹を、優しく撫でる。
暖かくて、気持ちいい。
もっと撫でてほしい……。
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