恋するDK、チョコ・ラブポーション

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「ありがとう。僕も裕巳が好きだよ」  裕巳には、こんなにも気軽に好きと言える。  だがそれは広瀬への思いとは全然種類が違うからだ。  聖人は、気づけば広瀬の姿を探している。  彼を見かけただけで胸がときめく。  彼の声を聞きたくて耳を澄ましてしまう。  彼に会えた日は一日幸せで、会えなかった日は悲しい。  裕巳はもちろん、他の誰にもそんなことを思わない。  ──でも、僕、男だもん。先生の恋愛対象になんて、一生なれっこない。  聖人の思考は、ぐるぐる遠くを彷徨って、結局この結論に戻ってくるだけだ。
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