学校一の弱虫

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「あれはサッカー部…かな?朝からすごいなぁ。」 下に見える、朝練中の一生懸命にただひたすらボールを追いかけているサッカー部の人たちに感心する。 そして伸ばした腕を下ろしそのまま、少し錆び付いた柵に手をかけてまた空を見上げた。 ーーーグラ 急に空がぶれた。 と同時に身体が傾き、浮遊感。 気がつけば私は、 「…へ?」 ーーー空から身を投げ出していた。 「っっ!?!?」 あまりのことに言葉が出ない。 ただ、一つだけ頭に埋め尽くす言葉。 (落ちるーーーっ!?) なんでなんでなんで!? どうしてこんなことになってるの!? はっ!もしかして柵が壊れた?そ、そんなぁ!! どうしよう、このままじゃ私落ちちゃう!! たしかに空を飛びたいとか言ったけど! でも!! ほんとに飛びたくはない!! てか死んじゃう!! .
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