第2話 クルーズ殺人事件 後編

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その後自分の部屋に戻り、カードを見ながら考えていた。あの日の事を・・・あの日から私は性格が変わってしまった。まるで、生まれ変わったかのように・・・「やっやめて!離して!」腕を掴まれ暴れる。「リカ!・・・私の娘に何をする!離せ!」無理やりリカを離れさせ、父が道を塞ぎ、犯人は父を刃物で殺そうとしてる。そこにレイが来た。「リカ!大丈夫?」「そ、それよりお父さんが・・・」父は犯人の攻撃を避け腕を掴まれる。「レイ!リカを連れて逃げろ!」「お父さん!」いやっと騒いでいる。「行け!」背中を押され、外に出てしまった。リカにしゃがみ、泣いてしまった。「リカ...」次の日、昨日犯人がいた場所で父の死体が発見された。あれから母もリカに執事を残し、病気で亡くなった。「リカ、辛かったら俺がリカを守ってあげる。」リカの手を取り、握るとリカは手を払い、1人で歩いて行ってしまった。「リカ...」その一年後、とある小学校で事件が起こった。カンニング事件だ。誰かが職員室に入り、テストの答えをカンニングしたと言うのだ。生徒全員を体育館に集めて集会を開いていた。「誰だ!テストをカンニングしたやつは!」先生が怒鳴っていると「静かになさい!」体育館のドアを勢い良く開け、先生の前で止まる。「この事件は私が引き受けますわ!」ニヤッと笑い、先生の顔に人差し指で指す。「おまえ、誰だ?」 ルカが一歩前に出る。「彼女の父と母は有名な探偵です。その娘が引き継ぎ、今は探偵のプリンセスと呼ばれております。」スカートをつまみ、お辞儀する。「探偵のプリンセス...」みんなが騒めき始めた。「リカ~」抱きつこうとしてくる。だが、それを避けレイはそのまま壁に突っ込んでしまった。「レイ...?」みるとレイだった。「俺、ここの学校なんだ。リカ、探偵になったんだね」ニコッと笑いながらリカを見る。一切表情が変わらず。「なんのこと?」だが、リカのことを見つめたままだ。「やっぱり、リカ性格変わったね...」心配そうに見ている。それを無視すると「お前たち、知り合いなのか?」頷き、ルカが喋り出す。「この方は三日月グループの息子、レイ。その父親、恭弥様が選んだお嫁候補なのです。」みんながさらに騒めき始める。そうと構わず「私にはすでに犯人が誰かが分かっています。」目を瞑ると生徒たちが早く教えろよなどと怒鳴っている。
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