14人が本棚に入れています
本棚に追加
∴∵∴∵∴
今日は、いつもよりも早く仕事が終わり
会社の近くの定食屋へ向かう。
そこの定食屋は、俺が入社した頃から
通っており、おじさんもおばさんもよくしてくれる
あと、味も絶品だ。
いつも通り、からあげ定食を頼み
カウンターの席で料理がくるのを待つ
今日は、時間もはやいのでお客も何組かいた
「…『なのか』は、何にする?」
テーブル席から聞こえてきた男の声に反応する
よくある名前だし…というか、俺の耳は、
まだこの名前を敏感にとらえることに少し驚いた。
好奇心からか、俺はその『なのか』と呼ばれた子に目をやった
二人は、学生らしきカップルで男が永遠と話をしている。
特に落ちのない、つまらない話をしていたので
どんな顔で聞いてるのかと思ったが
その女の子は、ニコニコ笑いながら
えぇーすごい!
本当に?
びっくり!
などと、優しく相づちをうっていた。
それが、愛想笑いなのかは俺にはわからなかった。
でも、その顔からは本当に楽しくて笑っている
そう感じ取れた。
最初のコメントを投稿しよう!