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それから、数日たった土曜日の夕方
俺は、ある大学の裏門で車を停めて
れなを待っていた。
高校二年生のれなは、エスカレーター式の大学ではなく、別の大学を受けると言う。
その大学に、気になる教授がいるとかいないとかで
会いに行ったようだ。
その送り迎えを頼まれていたが
午前中は、休日出勤で仕事に行っていたので
迎えにだけ今、来ている。
俺が、れなのお願いを断ることは珍しい
俺のなかで、れなのお願いは絶対だから。
その日も、早々に仕事を終わらせ、
言われた時間に迎えにきた。
でも、時間になっても連絡がない。
休みの日ということもあり
門を通っていく学生は、少ない。
人が通ると、れなじゃないか一人一人確認した。
眠いなーと思っていたころ
門から出てきた女性に目を奪われた。
その女性は『なのか』だった。
大学生だったのか
この大学なのか
そんなことを考えた俺だったが
彼女の様子が少し変なのに気づく
怒っている?とても不機嫌な顔…
その後ろから彼氏がきた
まだ付き合っているのか…
でも、彼女は、彼の手を払いのけ
なんかもう呆れた表情をしていた
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