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そして、その後ろから別の女がきた
その女は、彼氏の腕を掴み
『なのか』に何か訴えるように喋っていた。
『なのか』は、そのまま大学の門をでた。
他の二人は、その場に立ちすくんでいたが
すぐに、大学内に戻っていった。
浮気の末の修羅場か…たぶんそうだろう。
ろくでもないのと付き合っていたんだな…
ブーブー
携帯がなる
れなからの連絡だ。
《ごめん。もう少し時間かかりそう》
《了解。どこかで時間潰してる。
帰るとき連絡して》
そう送って携帯を置き、車を走らせた。
車は、裏路地をゆっくり進み、
『なのか』の横をゆっくり通りすぎた。
俺は、歩きながら泣きじゃくっているその顔を見て
ふいに、ブレーキを踏みそうになった
俺が慰めて…
でも、こんなところで車から話しかけるやつなんて
たいていろくでもないやつだ。
それに、俺には関係ない。
そのまま、近くのコンビニへ向かった。
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