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コンビニで雑誌でも立ち読みしようと
物色するがそれほど面白そうなものは置いていない。
あと、何分待てば連絡がくるのか
まったくわからないまま、俺は、待った。
そして、コンビニに入ってきた女性に
また、目を奪われた。
『なのか』だった。
もう泣いてはいないが、目が赤く腫れていた。
彼女は、勢いよくかごをとり
お菓子やお酒を次々かごに入れていた。
周りの目なんか気にせずに。
その姿は、不様で滑稽なのかもしれない
でも、俺には、とてつもなくかっこよく映った。
大量の商品の会計をしている間に
俺は、別のレジで会計を済ませ、コンビニをでた。
彼女がでてきたところに話しかけ、
さっき買った、たぶんあのコンビニで一番高価で豪華なスイーツを渡した。
彼女は、すごくきょとんとしていた。
もしかしたら、怪しいやつからもらった食べ物なんて食べないかもしれない
でも、それでも、少しでも何かしてあげたかった。
また前みたいに笑えるように
元気になって、前をみて欲しかったから、
渡したことを後悔はしていない。
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