一話

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キーンコーンとお昼のチャイムが鳴る、そんな日のお昼。 2人の女子高生、たまことみのりが教室の中でお弁当を前にだべっている。 みのり(以下み)「なんでたまちゃんは、ふりかけじゃないの?」 たまこ(以下た)「いきなりどうしたの、みのりん」 み:「どうしたもこうしたも……はあ、しょうがないなー私のふりかけ使っていいから。予備のストックあるから」 た:「別にいいよ、ふりかけは……だって」 み:「でも白飯じゃん。銀しゃりじゃん。さいころ使った電鉄ゲームなら、全財産スられてるところだよ、たまちゃん。ね、真っ白なキャンバスに彩りを添えようよ」 た:「電鉄……ゲーム?……何言ってるの?良いこと言ってるぽいけど、単にみのりんのふりかけかけろって言ってるだけじゃないの」 み:「……たまちゃん、どうして!!ふりかけってさ……最高じゃない!だって、聞いてよ。例えば、かき氷をそのままで食べますか?イチゴとかブルーハワイ、レモン、コーラを加えて、真っ白な銀世界をレインボーに染め上げるじゃない。てか、染め上がっちゃうじゃない!!」 た:「全部混ざったら、どどめ色にしかならないんだけど」
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