一話

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み:「ごめんごめん。調子にのっちった、てへ」 た:「こびるな」 み:「はいはい……じゃあ、私はお茶漬けにしちゃうね」 た:「ずるっ」 み:「えーでも、お茶漬けの為に水筒にお湯入れてきたんだし。今日はスペシャルなお茶漬けだもん。いつもの歌舞伎っぽい奴じゃないし」 た:「歌舞伎っぽいお茶漬け。ふりかけのメーカー……ああ、そういうこと」 みのりは、濃茶紺の個包装に入った粉末を弁当箱のご飯の上にかけ、お湯を注ぐ。 た:「え……あの袋……お茶漬けの袋の中にある……って、まさか!!みのりん、やめろー!!……あっ」
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