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やっぱりここにしようと決めて久保田直子はラーメン屋に入った。
近くのK大学文学部一年の直子は殆どここで野菜ラーメンを食べていた。
地方から東京の大学に入ってからずっとここだった。
積極的に歩き回って美味しい店を探す気もなかった。
北海道出身の直子には「旭川」の看板も気に入った、
なにより味が直子の口に合っていた。
小さな店で主人と奥さん、
新人の調理見習いの男子3人でやっていた。
中年の奥さんは愛想がよく気軽に直子に話しかけてきた。
「K大の1年生なの? よく勉強したねえ、
そうじゃないかと思ってたのよ、
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