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いつも一人で食べに来るしね、
そのうち楽しくなるわよ、
あ、
うちの一也君と同級生だね、
」
汗だくになって麺を茹でている一也に声を掛けた。
一也はそれどころじゃないという風にチラッと直子を見て仕事を続けた。
「あんな風でしょ、
だから友達出来ないんだよ、
仕事は一生懸命やるんだけどねえ」
女将さんがいなくなると一也は仕事をしながらチラッと直子を見た。
直子と目が合った。
無視できなくなってペコリと頭を下げた。
直子の口元から白い歯がこぼれた。
ある日、
一也はコンサートのチケットを買いに行った。
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