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おまえ、
お堅い公務員だったよな」
数人の女が男を取り囲んで騒いでいた。
婦人警官がやって来て騒ぎを止めた。
男は何でもないと言って足早に去って行った。
「京子、
あんまり目立つ事しちゃダメだよ」
警官の内山素子が京子の肩を抱いて言った。
「だって、
相当金持ってる事言ったからサ、
好きな様にさせてやったら
持ってないんだもん、
頭に来ちゃった」
意外にサバサバした表情だった。
こう言う事はよくあるらしい。
住友京子は高校を卒業して専門学校に行くために東京へやって来た。
しかし、
学校では真剣に勉強する雰囲気ではなかった。
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