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「そんなのズルいぞ! スニ神のスニーカー履いたらめっちゃ早く走れるんだろ? そう言ってた!」
ぽぽくんが血相を変えて抗議する。
「誰が言ってたか忘れちゃったけど、そう聞いたぞ! そんなの履いたら反則じゃんか!」
『あら……だって、君たちはみんな早く走れるスニーカー履いてるんでしょう? ひとつくらい、こっちのチームにあってもいいじゃない。……ね?』
ぽぽくんだけでなく、くろぉる君もぷらぁも君も、DQN三銃士はそろってミモリンダにぽわわわん……と見とれてしまった。
「いいじゃん、ぽぽくぅん。ボク、チャーコたんが履いてもイイと思うのぉー」
「オレも……別にチャーコがスニーカー履いたってどうって事……」
「だよな……うん。俺たちの勝ちは決まってるよな!」
『うふ。イイ子ね……』
そしてミモリンダは、するりとスニーカーを脱いでアタチに差し出す。
『はい、どうぞ。同じピンク色だからあなたに似合うと思うわ。履けばちゃんとピッタリサイズに変化するからね』
「で、でもアタチ。チョコも持ってないし、こぶただからお金も持ってないし……!」
『大丈夫、何もいらないわ。……これは、お礼だから』
「プギ?」
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