こぶたとスニーカーの神たま

11/17
前へ
/17ページ
次へ
「そんなのズルいぞ! スニ神のスニーカー履いたらめっちゃ早く走れるんだろ? そう言ってた!」  ぽぽくんが血相を変えて抗議する。 「誰が言ってたか忘れちゃったけど、そう聞いたぞ! そんなの履いたら反則じゃんか!」 『あら……だって、君たちはみんな早く走れるスニーカー履いてるんでしょう? ひとつくらい、こっちのチームにあってもいいじゃない。……ね?』  ぽぽくんだけでなく、くろぉる君もぷらぁも君も、DQN三銃士はそろってミモリンダにぽわわわん……と見とれてしまった。 「いいじゃん、ぽぽくぅん。ボク、チャーコたんが履いてもイイと思うのぉー」 「オレも……別にチャーコがスニーカー履いたってどうって事……」 「だよな……うん。俺たちの勝ちは決まってるよな!」 『うふ。イイ子ね……』  そしてミモリンダは、するりとスニーカーを脱いでアタチに差し出す。 『はい、どうぞ。同じピンク色だからあなたに似合うと思うわ。履けばちゃんとピッタリサイズに変化するからね』 「で、でもアタチ。チョコも持ってないし、こぶただからお金も持ってないし……!」 『大丈夫、何もいらないわ。……これは、お礼だから』 「プギ?」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加