こぶたとスニーカーの神たま

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「チャーコーー! 後ろ足の力を抜くニャリ!」 「そうチョメ! FF車と同じチョメーー!」 (プギ……?)  仲間の声に促され、アタチは思い切って後ろ足をだらん♪としてみた。すると。 「ぬおおおお!? 痛いイタイいたい、プッギーー!!」  ザリザリとアタチのお腹が地面を削る。でもスニーカーの前足だけは水を得た魚のように、さらに高速運転で爆走ーー!? 「プギャアァァアアァァ……!!」  でもミモリンダ、アタチは絶対勝ーーーーつ!! 「……ゴーーーールピョ!」 「チャーコちゃんの勝ちですふわー♪」  ズザザァァーーっと、アタチは鼻から地面に転がった。でも判定員の声はちゃんと聞こえた、アタチが勝ったって! 「よくやったニャリ! ラストスパートが利いたニャ!」 「危なかったチョメよ! でも勝った勝ったチョメーー!」  ヌコリンとチョメさんがアタチをわっしょいしてくれる。  お腹もお鼻もヒリヒリするけど、でもホントに勝ったんだ! 「……悔しいけど、今日は俺らの負けだ。ブランコに先に乗る権利はお前たちに譲るわ」  そしてぽぽくんたちは、苦笑いをしながらもおとなしくブランコの後ろに並んだ。
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