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『あら……ブランコの権利って、単なる順番のことなの?』
「そうですふわ。チャーコちゃんやぽぽくんに言わせると、そこが『譲れないトコロ』なんだそうですー」
ミモリンダとわたあめ姫がクスクスと笑う。
アタチとヌコリン、チョメさんは意気揚々と先にブランコに乗った。これで20回漕いだら、次のぽぽくんたちと交代プギ♪
そんなアタチたちを見ながら、ミモリンダがそっとわたあめ姫に告げた。
『わたあめ姫ちゃんにだけ教えてあげる。私の旦那さんね、見た目はアレだけど……、絶妙ドストライクなS系テノールのイケボなの』
「ああっ……それならわかりますふわーー!」
『でしょ? 会った時から私、その声に夢中で。寝ても覚めても彼の事ばかり……で、気が付いたら押しかけ女房みたいになっちゃってたの。きゃ♪』
原っぱ公園で、アタチたちとスニーカーの神たまの笑い声が重なる。
その後お友達みんなと楽しく遊んでいる間に、いつの間にかミモリンダの姿は消えていた……。
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