こぶたとスニーカーの神たま

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   そして夕方になり、遊び疲れたぽぽくんたちの帰り道。 「思い出した……! スニ神のスニーカー履くとすごく早く走れるって言ったの。……美桃凛(みもりん)姉ちゃんだ」 「誰それ、姉ちゃんって? ぽぽさんにはお兄ちゃんしかいないじゃん」 「え……? いや、歳は10コ以上違うけど、OLしてて……」  不思議そうに夕焼けに視線を送ったぽぽくんが……目をパチパチと瞬かせた。 「そうか、そうだったよな。俺に姉ちゃんなんていなかった。あはは、誰だよ美桃凛って……超DQNじゃん。笑えるー♪」  そんな会話をしながら、ぽぽくんたちもお家に帰っていった。  一方、アタチは……。 「……カイー、ハチー……アタチ、なんか前足のヒズメが痒いん……」 「は!? なんだよお前、まさか水虫じゃないだろうな!」 「このおバカこぶた! だからあれほど知らない人からなんか貰っちゃダメだって言ったのに!」  次の日、アタチは皮膚科に連れて行かれ、まんまと『前足白癬(はくせん)』と診断された。  噂とは全然違う神様だと思ったけど、⑦は噂通り……そしてアタチは知らない事だけれど、⑥も実際に起こり得る項目だったようだ。   (――……チャーコちゃん。いつもぽぽと遊んでくれてありがとう。私は彼を選んでしまったから、もう人間には戻れないけど…… これからも仲良くしてあげてね……)  ここは皆星町。  不思議なコトなんてにちじょうちゃはんじ。  でも、きっとみんなが幸せな町……だから、ダイジョウブぷぎ。 【こぶたとスニーカーの神たま おわりん♪】
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