こぶたとスニーカーの神たま

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 しゃらららん♪と、魔法のバトンを振るのは雨の精霊わたあめ姫。 「ニャ……! にゃ、ふ……にゅふふふ~ん……」  彼女の『なんでもふわふわな感じ』にしてしまうふわりん魔法が、ヌコリンの怒りをなんとなくふわふわと煙に巻いてくれた。  そして敵側でも、ぽぽ君のヒートアップを二人の男の子がケアしている。 「ぽぽさんも落ち着くんだ。こっちが乱されちゃダメだろう。いつも通り、かけっこで決めるんだから楽勝じゃないか」 「そうそう。それとも今日は公園やめて、ウチでガンプラ作るぅ?」  ぽぽくんはいつもこの二人、冷静沈着くろぉる君(6歳)と、ガンプラ大好きぷらぁも君(5歳)と一緒。とても仲良しのお友達らしいのだが……。 「そ、そうだったな……。よしみんな、戦い前の名乗りを上げるぞ!」  三人がいつもの三角形のフォーメーションにつく。アタチたちはピピクッと反応して身構えた。   「はぁい! 俺は布里鹿 歩宝(ふりか ぽぽ)!」 「坂東 自由(ばんどう くろぉる)……」 「僕は二羽 富良守(にっぱー ぷらぁも)!」 「「「三人そろって、DQN三銃士!」」」
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