こぶたとスニーカーの神たま

5/17
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「兄ちゃんの友達んち、【丸美屋弁当店】から借りてきたコイツが判定員だ!」    たんぽぽ色をした可愛いピヨコ。  ソレがぽぽくんの野太い手に掴まれ、ぴゅっとお腹を押される。    ……ねろん。  くちばしからミミズが出た(一律、三匹)。 「「「のりたマッくんーー!?」」」 「あああすいませんピョ! 今日はランチが遅くてまだ消化が……!」  口から出たミミズをもう一度あむあむしながら、マッくんがパタパタもがく。  黙っていればふりかけの『のりたまこ』容器に見えるピヨコ。彼は駅前にあるお弁当屋さんの客寄せマスコットである。 「噂は聞いてるチョメ。Bボタンで進化キャンセルして、オッサンのくせにピヨコなままのヘムタイチョメね」 「わたしも聞きましたふわー。幼女の可愛いピヨコを、ギャグとのりたまこで釣ってお嫁さんにしたとか……」 「「「鬼畜ふわニャリチョメプギ」」」 「ピョ!? なにその語弊ありまくりだけど事実な感じ!」  マッくんがぽぽくんの手の中から華麗に飛び立ち……へロロと頼りない軌跡を描いて地面に落ちた。 「いやあ、コイツの他に暇そうな奴がいなかったんだよ。ヘムタイでも審判には支障ないだろ?」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!