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「兄ちゃんの友達んち、【丸美屋弁当店】から借りてきたコイツが判定員だ!」
たんぽぽ色をした可愛いピヨコ。
ソレがぽぽくんの野太い手に掴まれ、ぴゅっとお腹を押される。
……ねろん。
くちばしからミミズが出た(一律、三匹)。
「「「のりたマッくんーー!?」」」
「あああすいませんピョ! 今日はランチが遅くてまだ消化が……!」
口から出たミミズをもう一度あむあむしながら、マッくんがパタパタもがく。
黙っていればふりかけの『のりたまこ』容器に見えるピヨコ。彼は駅前にあるお弁当屋さんの客寄せマスコットである。
「噂は聞いてるチョメ。Bボタンで進化キャンセルして、オッサンのくせにピヨコなままのヘムタイチョメね」
「わたしも聞きましたふわー。幼女の可愛いピヨコを、ギャグとのりたまこで釣ってお嫁さんにしたとか……」
「「「鬼畜ふわニャリチョメプギ」」」
「ピョ!? なにその語弊ありまくりだけど事実な感じ!」
マッくんがぽぽくんの手の中から華麗に飛び立ち……へロロと頼りない軌跡を描いて地面に落ちた。
「いやあ、コイツの他に暇そうな奴がいなかったんだよ。ヘムタイでも審判には支障ないだろ?」
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