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「ワタシだって暇じゃないピョ! 子供のお遊びに付き合ってる時間など……!」
そこへスッ……と黒いニャンコが忍び寄る。
(……落ち着くんニャ、ダブルぴよシックス。案ずるニャ、俺は諜報シックス機関の貴様を買っている……)
(それはどうもだピョ。だがワタシは、さっきの鬼畜発言にダブルにゃーセブンの声が交じっていたのを聞き逃さなかったピョ……)
(…………スカイ・イヤーだニャ)
二匹が暗部機関エージェントである事、そしてテレパスで会話ができる事をアタチは知らなかった。
(まあいいニャ。ここはサクッと済ませて任務に戻るのが得策……)
(うむ。ワタシは今、この町の怪異伝説【スニ神】の真相を追っているピョ……弁当屋に来る客の会話からそのトサカが掴めそうだったピョ……)
(グッドニャック♪)
ヌコリンがシュタッと片手をあげたかと思うと、優雅なステップでこちらに戻ってきた。
「お待たせニャリ。マッくん、判定員を快諾してくれたニャ」
「プギー? ヌコリンとマッくん、いつの間にそんな仲良しになってたプギ?」
「……それは国家の秘密ニャリ」
クールにジョークをかましてヌコリンが前衛に立つと、くろぉるくんが一歩進み出た。
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