第一話 月の住人
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目そらして見上げた夕闇の迫る空には、暗い天幕にナイフで切りつけたような鋭い月が輝きを増しつつあった。 視線を落とすと見慣れた繁華街のビルがあり、至る所に光があふれている。 薄暗い駅のホームだけが時間の流れに置き去りにされていた。 そこに足を踏み入れてしまった不運を嘆く。 この社会では誰も事故に遭った人のことなど別段気に掛けはしない。
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