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サイレンススズカ。秋の天皇賞で悲運の骨折死を遂げた稀代の逃げ馬。
絶対的なスピードで華麗に逃げる姿は多くのファンを魅了したらしい。
そしてついには死神の心まで魅入らせてしまう。
どの馬にも影を踏ませず振り切ることは簡単だろうけど、あの日の相手はサラブレッドではなかった。
いつも以上に果敢に逃げ、最後のコーナーに差し掛かる寸前、死神の大鎌がその前脚を刈った。
東京競馬場の秒針さえ、あの瞬間は止まっただろう。
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