スニーカーも神様の贈り物

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レジの隣にはいくつかの可愛い箱が置いてある。彼女はその中のひとつを手に取り私に見せた。 黙ったままそれを開けると、出てきたのはスニーカー、の形をした容器とその中に少しだけチョコ。 『これくらいでいいんじゃないかな、チョコ。それにほら、これもスニーカーでしょ。』 彼女はそれを愛おしそうに見つめながら、容器だけを私の手のひらに置いた。 『あまり、甘い物を好まない可能性は大きいわ。』 それは、先輩をよく知っているかのように聞こえて少々気になった。けれど一般論に聞こえなくもない。そこは頷くだけにした。 たしかにほんのり甘い気持ちが伝わればいい行事だから、とも思った。 寝ても覚めても先輩が好きだ、という訳でもない。女子の付き合いで来ただけという気持ちもあった。だからオススメされたこれで即決した。
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