スニーカーも神様の贈り物

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一瞬で私のバレンタインの準備は終わったけれど、友人たちは、まだ、品定めを続けている。 すると、店主は話しを続けた。 午前に開店したこのお店は明日の午後までの期間限定で、その後は【元のお店】に帰らなくてはいけないそうだ。 私は、漂う雰囲気とはうらはらに次々と飛び出す話題に夢中になっていた。 彼女が話す両親の話しやなんかは、どの話しもどことなく身近に感じたからだ。 店主との話しは途中になったけれど、友人たちのチョコレートが決まり、私たちはお店を後にした。 振り返ると店主は、お店のブラインドを下ろそうとしている。今日はもう閉店なんだろうか。
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