スニーカーも神様の贈り物

6/16
前へ
/18ページ
次へ
翌日には、教室のそこかしこから雑貨屋さんの話題が聞こえてきた。 バレンタイン当日までの間に、私は何度となくそこを通ったけれど、もうテナントは空だ。 その日を迎える女子は胸が高鳴って仕方がないといった様子だ。お店がその後どうなったかなんて話しは一切聞こえない。 当日になるとその高鳴りはピークを迎える。 私もそうだ。まずまずドキドキしていた。 授業が終わるといつものように部活に向かった。そしてマネージャーの特権で男子部の部室に入り、先輩のロッカーにスニーカー、の形をした物を忍ばせた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加